現役女性弁護士が「殺人を無罪にする方法」を伝授!
アナリーズ・キーティングは、どんな案件でも勝訴を勝ち取る、負け知らずの敏腕女性弁護士。
弁護士の傍ら、名門ミドルトン大学のロースクールで講師を務めています。
アナリーズは学生たちの間でも、かなり厳しいことで有名。
彼女が教室に足を踏み入れると空気が張り詰めます。
彼女の講義は、理論や勉強法を学ぶ通常の法律の授業とは全く異なるものです。
現役の弁護士として、法廷での法律の実践的な使い方を教える…まさに、「殺人を無罪にする方法」を実際の事件を通じて教授します。
「依頼人は本当に無実なのか?」という質問に、「どうでもいいこと」と答えるアナリーズは冷酷そのもの。
本当は有罪であろうとも、依頼人の言葉を信じて何があろうとも無罪を勝ち取ることが彼女のポリシーです。
法廷ドラマにありがちな倫理観や正義感が抜けている、新しいヒロインと言えるでしょう。
初回の授業では、現在進行中の殺人事件の案件について、学生たちに弁護案を提示するよう要求します。
優れたアイディアを示した学生のうち、4人をインターンとして雇うと宣言することで、ますます学生間の緊張感が高まります。
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段を選ばない敏腕弁護士っぷりがカッコイイ!
アナリーズは自宅に弁護士事務所を構えていて、イケメンでやり手のフィクサーであるフランクと忠誠心の強いボニーの2人のアソシエイトを抱えています。
彼らにも容赦なく無理難題を突きつけるアナリーズ。
まさに隙の無い鬼のような上司ですが、素敵なスーツ姿で次々と指示を出す姿はカッコイイの一言です。
有能なアソシエイト2人の協力をもとに、負けが決まっていそうな案件も勝訴へと導いていきます。
中には、「ドラマの主人公がそんな汚い手を使っちゃっていいの!?」という場面も。
法律すれすれ、時にはギリギリアウトな驚きの方法で、窮地を切り抜けていきます。
アナリーズにとっては、依頼人が本当に無罪であるかどうかは関係なく、有罪であろうとも、どんな手段を使ってでも裁判に勝つことが最優先なのです。
法廷での自信に満ち溢れた弁論はお見事!
持ち前の論理力と頭の回転の良さで、人々を操り、納得のいく弁論を組み立て、勝訴への道筋を見出していきます。
勝訴したあとは、滅多に見られない満面の笑みで、裁判所を闊歩し去る姿は圧巻です。
ちなみにアナリーズのスーツやドレスの着こなし、アクセサリーの使い方も毎回素敵ですので、注目してくださいね。
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次々と明らかになるアナリーズの暗い秘密…!
そんな仕事のデキる、他人にも自分にも厳しいアナリーズですが、プライベートでは人には言えない秘密の問題を抱えています。
アナリーズの夫、サムはスマートでハンサム。
同じ大学の心理学の教授であり、心理カウンセラーでもあります。
ただし、子供を巡る意見の相違やサムの女性関係で夫婦仲は長年、危機的状態に。
夫を愛してはいるものの、心の隙間を埋めるべく、殺人課の刑事ネイトと不倫を重ねています。
しかし、愛情を確かに感じているネイトに対しても、勝訴のためなら手段を選ばず、利用し裏切っていくところが、さすがアナリーズ。
ネイトとの関係も今後注目したい点のひとつです。
エピソードが進むにつれ、アナリーズの更なる秘密が、少しずつ明らかになっていくところも見どころです。
学生時代の恋人(なんとお相手は美しく聡明な女性!)や夫サムとの馴れ初め、母親との複雑で濃密な関係、そして幼少期に刻まれた深い心の傷…。
特に、インターンの学生のひとり、ウェスとは何やら秘密の過去があるようで…。
法廷では冷酷に強く闘い、他人の秘密を鮮やかに暴くアナリーズ自身の様々な過去、暗い秘密から目が離せません。
ポーカーフェイスの裏に隠された素顔!
冷徹な仕事人で、インターンの学生たちや部下を厳しく指導するアナリーズ。
職場では一瞬たりとも笑顔を見せず、無表情です。
そんな鉄仮面のような彼女の表情が崩れる瞬間が見どころです。
例えば、夫のサムが彼の生徒である美少女ライラと性的関係を持ち殺害したのではと疑う場面では、夫を愛し信じたい妻としての気持ちと弁護士として疑惑を抱く感情が交差し、取り乱します。
完璧なメイクと服装で武装して法廷に立つアナリーズからは、想像のできない感情の爆発っぷりに惹きつけられます。
ノーメイクでウィッグを外し、涙を流すアナリーズはまるで別人!
手段を選ばず有罪無罪を問わない、凄腕弁護士の顔とは正反対な「人間らしい」アナリーズの素顔に、心が打たれます。
エピソードが進むごとに、アナリーズの葛藤や苦悩が露わになっていくところが必見ポイントです。
女優ヴィオラ・デイヴィスの演技力に注目!
アナリーズを演じるのは実力派女優のヴィオラ・デイヴィス。
数々のドラマや映画に出演歴があり、トニー賞やゴールデングローブ賞を受賞した経歴があります。
2017年のアカデミー賞では、過去2回のノミネートを経て、映画「フェンシズ」にて、ついに助演女優賞を受賞しました。
食べるものにも困るほどの貧しい幼少期を過ごしたというヴィオラ・デイヴィス。
カメラの購入すら難しいような貧困家庭で育ち、幼少期の写真が1枚だけだと語っています。
過酷な過去から生み出された彼女の迫真の演技が、このドラマの見どころのひとつです。
アナリーズの怒り、哀しみ、葛藤が痛いほど鋭く伝わる演技力に引き込まれること間違いなしです。
その証拠に、彼女は本作品にてエミー賞ドラマ部門主演女優賞を受賞しました。
アフリカ系アメリカ人女性としては史上初の快挙で大変話題になりました。
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今までの法廷ドラマとは一味違う!
正義のためではなく、ただただ勝ちを目指して闘うヒロイン、アナリーズ。
倫理に反するような手段も排除せず、決して善人とはいえない主人公が活躍する点が、今までの法廷ドラマとは異なると言えます。
自分のエゴを優先したり、保身に走ったりと感情をむき出しにするアナリーズの人間らしさに大注目です。
型破りな弁護士アナリーズが次々と予想を裏切る新感覚ドラマを、是非ご覧いただきたいと思います!
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