【あなたが知らないウォーキングデッドの舞台裏】
ウォーカーとの戦いや重厚な人間ストーリーがウォーキングデッドの魅力ですよね。
ドラマを見ていると精巧に作りこまれた世界に驚くことはありませんか?
戦闘シーンやウォーカー達が実にリアルで見ていて違和感がないため物語に集中することができます。
一体撮影の裏側がどのようになっているのかメイキングに注目してみましょう。
「ウォーカー製作の裏側」
ウォーキングデッドを見ていると現実にもウォーカーって存在しているのではないかと思うくらいに、いかにも作り物であるという不自然さがありません。
撮影現場では実際のキャストやエキストラにメイクを施しウォーカーを演じる時と人形を使いウォーカーを演出する2つの手法を用いています。
それぞれどのようなものかみていきましょう。
特殊メイクでウォーカーに
ウォーカーになるためのメイクはいくつもの工程を重ねて完成となります。
ポイントとしては腐っているように見えることが重要!
シーズンを重ねるごと、時間の経過とともに腐敗が進んでいることを表現するために色味を変えるなどアレンジされているのです。
ウォーカーを見ると時間の流れを感じられるようにしたのでしょう。
また、砂に埋もれているウォーカーなら肌が乾燥しきっており潤いが無い状態で登場しますが、このように土地や地形に合わせてウォーカーの性質も変化させているのです。
視聴者が気付かない部分までこだわり抜かれていることに驚きました。
Copyright © 2010-2017 AMC Network Entertainment LLC. All rights reserved.
危険な撮影はスタントマンとCGで
ウォーキングデッドでの撮影は肉体的にも大変なものが多く、ウォーカーのメイクを施したスタントマンを使うことがよくあります。
それぞれの撮影場面の状況に合った適任のスタントマンが担当。
ウォーカー役のスタントマンが道路に落下するシーンでは、体を補助するハーネスは一切着けず、道路の上に置いた数メートル下のマットレスのみを頼りに落ちていきます。
そして地面にぶつかる瞬間のみCGを使う。
落下していく動画と組み合わせて道路の上から落下して死ぬウォーカーという一つのシーンが作り上げられるのです。
時にはウォーカーのことを熟知しているメイクスタッフがウォーカー役を演じることも。
人間を踏みつけているの?
よりインパクトを与える演出のために足でウォーカーを思いっきり踏みつける。
しかし、実際の人物を踏みつけることなど危険でしょう。
そんな時には精巧に作られたウォーカーの人形を使うのです。
場面に合わせて様々な人形を作り、服やかつらで個性を出しています。
中に血糊を詰めておけば腕を切断した際に血が流れより、リアルに見せることが可能。
遠隔操作により目や口、頭が動くものもあり、命を宿しているかのように見え視聴者も人形だと気づくことはないでしょう。
「ウォーキングデッドの世界を作る上でCG技術が欠かせない!」
ウォーキングデッドの世界を作り上げるにはCGが欠かせないものとなっています。
例えば大量のウォーカーの群れを演出する際にも、実はほとんどがCGによって作り上げられている場面もあるのです。
見ていても本物とCGの区別がつかないことでしょう。
ウォーカー全てをキャストが演じるのではなくCGを巧みに使い、より多くの恐怖を与えられるよう工夫されているのです。
背景やセットの多くもCGによって製作されていました。
実際に現場で撮影することもありますが、本物にしか見えない背景もCGによって再現される時もあり、ウォーキングデッド特有の荒廃した世界を表現するのにCGは欠かせません。
シーズン7で登場する虎のシヴァって本物?
全てCGによって生み出されたものであり製作には4か月かかりました。
細かな微調整の元、本物の虎に見えるよう工夫し、体の各部位の動きから細部まで手を抜いていません。
体が半分ちぎれて無いウォーカーや腕のないウォーカーはどうやって撮影したのでしょうか?
腕のない部分や体が損傷し、ちぎれているように見せたい部分はグリーンで覆い、後からCGで調整しているのです。
実際に撮影した部分とCGを組み合わせて、違和感がないよう考え込まれてウォーカーが作られていました。
こちらの比較映像をみると様々な場面でどのようにCGが使われていたかわかります。
「刺激的な戦闘シーンの背景にもCGあり!」
ウォーカーとの戦闘場面ではエキストラ等キャストを使うシーンもあれば、人形を使うシーンもあります。
リハーサル風景では、後でCGを足すことを考えてキャストが武器を使いながらウォーカーを倒すタイミングを何度も入念にチェックし、本番に臨んでいました。
実際に撮影したものにいくつものCGを組み合わせることによってリアルで過激な戦闘シーンを生み出しているのですね。
「撮影は常に危険と隣り合わせ」
ウォーキングデッドの撮影は怪我をする可能性もゼロではありません。
シーズン7の1話を例に挙げみていきましょう。
宙吊り状態であるウォーカーにリックがバスの上からジャンプして飛びつきウォーカーにしがみつきました。
足元にはたくさんのウォーカーが群がり、その中にリックは落ちてしまうのですがニーガンの銃によってウォーカー達は殺されるという1シーンがあります。
1つのシーンの中にも、
バスの上からジャンプする
↓
ジャンプしてウォーカーにしがみつく
↓
ワイヤーで宙吊りになっているウォーカーにしがみついた状態から地面に向かって降りていく
という様々な動作を色々な角度から撮影し組み合わせることによって一連の流れに見えるよう仕上げているのです。
宙吊りになっていたウォーカーの首が伸び、足元のウォーカーの群れの中に落ちるシーンがあるのですが、リックはハーネス無しで撮影しているため確実にしがみつかなければならない状況。
失敗すれば足元にいるウォーカー役の人達が怪我をしてしまう。
ミスは許されずとても緊張する場面だと考えられます。
ドラマの中ではほんの一瞬の出来事ですが、一歩間違えば大怪我に繋がるのでリハーサルで慎重に何度も動作を繰り返し確認することが重要でしょう。
Copyright © 2010-2017 AMC Network Entertainment LLC. All rights reserved.
「ウォーカーたちが食べている肉って実は...」
ドラマ中で何度もウォーカーが人間の肉を食べているシーンがありますよね。
なんと、ウォーカーたちが食べている肉は、リアリティを追求するために本物の人間の肉を使用しています
冗談です。
人間の肉を食べるなんてことは不可能ですので、ウォーカー役の方たちはバーベキュー味のハムを食べているのです!
人が食べられてしまう恐ろしいシーンも、実はハムを食べているだけだったと知れば怖さも少し和みますね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
ウォーキングデッドの舞台の裏側ではメインキャストはもちろん、多くのスタッフの協力によって支えられ、様々な工夫と大勢の努力によって成り立っているのです。
ウォーキングデッドのメイキングを知った上で見てみると面白いかもしれませんね。
コメント
こんにちは